副業・働き方 【ホラー小説】漆黒の階段 私は、カルト宗教の信者だった。 この教団の手によって人命が奪われる凄惨な事件が何度も起き、その度に社会を震撼させたが、それでも当時の私は教義を疑うことはなかった。 自分から進んで入信したわけではない。 自分の意思と関係なく、生まれた時点からじわじわと洗脳に近い形でこの宗教に染まっていたのだ。 それはまるで先の見えない『...