
今まで一部のユーザーのみを対象として提供されていたクリエイターを支援するファンコミュニティサービス「pixivFANBOX」が、2018年4月26日より一般ユーザーにも開放されることになりました。
一般開放からわずか1日でクリエイター登録数が1万人を超えるほどの活況を呈しており、クリエイターの創作活動の幅が広まった一方で、著作権の取り扱いについての問題点なども指摘されています。
今回は、「pixivFANBOX」のメリットについてまとめます。
なお、「pixivFANBOX」のデメリットについてはこちらの記事をご覧下さい。
目次
pixivFANBOXとは
pixivFANBOXとは、もともと2016年12月に一部のユーザーのみを対象として開始されたサービスで、ファンから月額課金制で支援を受けることによってクリエイターは自由に創作活動を続けられるようになり、ファンはクリエイターとより密なコミュニケーションが取れるようになるという、一種の有料会員制のファンクラブのようなものです。
2018年4月26日より全クリエイターに向けて解放され、誰でも無料でアカウント登録をすることができるようになりました。
2018年末まではサービス利用料が無料で、毎月の支援総額から決済手数料5%が差し引かれた残りの95%がクリエイターに支払われます。(2019年以降は支援総額の5%のサービス利用料がかかります。なお、2018年4月26日~5月31日までの間は、ファンの人数が10名に達したクリエイターを対象にピクシブが支払金総額に20%分を上乗せして各クリエイターに支払う「支援額20%分上乗せキャンペーン」も開催されます。ただし、上乗せされる金額は5万円が上限となります。)
クリエイターにとってのメリット
毎月安定した収入が得られる
支援金は月額課金制のため、ファンの人数に応じて毎月安定した収入を継続的に得ることができます。
これはクリエイターにとっての一番のメリットだと思います。
創作活動を続けていくうえで一番のネックとなる経済的な問題の支えとなり、たとえ少額であっても「自分のことを応援してくれる人が1人でもいるんだ」と思うことはモチベーションの維持にもつながるため、クリエイターにとっては非常に心強い存在です。
収支が赤字になることはない
自費出版でイラスト集や同人誌を作る場合は、印刷費用や配送費用などがかかるため初期投資が必要になります。もし売れ残ってしまったらその分の在庫を抱えることになり、初期投資額を回収できなければ収支は赤字となってしまいます。
しかし、pixivFANBOXなら誰でも無料でアカウントを作ることができ、決済手数料やサービス利用料(※)は支援総額から差し引かれる形で支払うことになるため、作品完成後の収支が赤字になることはありません。
また、基本的にネット上で作品を公開するため売れ残り在庫を抱えることもありません。
もしファン限定グッズを作成する場合でも、ファンの登録人数が把握できるので、ファンの人数に応じた分量を作成すれば売れ残りの心配はないでしょう。
(※)サービス利用料は2018年末までは無料です。
提供できるコンテンツの幅が広い
pixivというとイラストがメインの投稿サイトというイメージがありますが、イラスト・小説・漫画だけでなく、動画や音楽などのコンテンツも掲載することができます。
また、それぞれのコンテンツごとに金額の設定や公開範囲の指定もできます。
作品を好きなタイミングですぐに公表できる
自費出版等の場合は、印刷や配送などに時間がかかったり、店頭に並ぶ日がこちらの都合に合わせられないといったデメリットがありますが、pixivFANBOXなら作品が完成したら、あとは自分の好きなタイミングですぐに公表することができます。
基本的に作品はネット上で公表するため、作品が完成した直後にすぐ投稿することも可能です。
好きなものだけを作り続けられる
今まで、クリエイターが作品制作によって収入を得るためには、クライアントの案件を受注して報酬を受け取るというものがほとんどでした。
もし自分の作りたいものとクライアントの需要が一致すれば問題ないのですが、多くの場合なかなかそういうわけにはいかず、本当に自分の作りたいものを作り続けることは難しいのが現状でした。
例えば、「スポーツ系青春コミック」を描きたい漫画家志望のクリエイターが、出版社から「少年向けバトル漫画」の連載の話を持ちかけられたとします。本来描きたかったものとはちょっと違うけど、他に作品を公表できる場所がなければ、引き受けてしまう方が多いと思います。
ところが、pixivFANBOXでは、クライアントを介さずに審査なしでネット上で作品を公表できるため、本当に自分が作りたいものだけを作り続けていくことができます。
多くのpixivユーザーにアプローチできる
pixivには3,000万人以上のユーザーがいるため、pixivの関連サービスを利用して創作活動に興味を持つ多くのpixivユーザーに対してアプローチして、ファンを広げていくことが可能です。
また、日本語だけでなく、英語・簡体字・繁体字への記事の翻訳にも対応しているため、海外のファンの獲得を狙うこともできます。
ファンにとってのメリット
いつでも、どこでも、すぐに支援できる
pixivユーザーは、応援したいと思うクリエイターを見つけたら、いつでも、どこでも、すぐに支援することができます。
支援金は月額100円~1万円までの範囲で自由に設定することができ、支援プランはいつでも変更可能です。
pixivで自分の好みに合ったすごく面白い漫画を描いている人を見つけたら、応援し続けることで最後まで話を読むことができるかもしれません。
ファン限定コンテンツを楽しめる
ファンはクリエイターが開設するFANBOXを購読することで、ファン限定のコンテンツを楽しむことができます。
例えば、一般会員には非公開のファン限定イラストを閲覧できたり、下書きやラフスケッチなどの作品の製作過程を見ることができたり、ファン限定グッズをもらえたり、ファン限定イベントに招待してもらえるなどの特典があります。
クリエイターと交流できる
pixivFANBOXのファン限定コンテンツの中には、クリエイターと直接コミュニケーションを取って交流できるものもあります。
例えば、描いてほしいイラストのリクエストを送ったり、質問に答えてもらったり、また、ファン自身も創作活動を行っているような場合は作品制作について指導を受けたり添削してもらうことも可能です。