
最近、転売行為の取り締まりが厳しくなっているというニュースをよく耳にします。
しかし、そもそも転売って悪いことなのでしょうか?
「安く買ってきたモノを他の人に高く売る行為は商売の基本だし、多くの企業がやっていることじゃないか!何がいかんのや!」と思う方も多いでしょう。
転売行為には「良い転売行為」と「悪い転売行為」があります。
倫理上問題があったり、利用規約や法律に違反する転売行為は極めて凶悪な「悪い転売行為」です。
そこで、転売行為について、その凶悪度ごとに4種類にレベル分けをして、それぞれの内容と具体例をご説明したいと思います。
これから副業としてせどりや転売のネットビジネスを始めたいと思っている方は「悪い転売行為」に手を染めないように注意しましょう。
目次
【凶悪度:ゼロ】付加価値のある転売行為(流通の効率化に資する良い転売)
そもそも、商品は生産者→卸売業者→小売業者→消費者という流通過程を経て、我々消費者の手元に届きます。
生産者→消費者という形で生産者から消費者に直接届けることができれば一番早いのですが、現実的にそれは困難な場合が多いです。
もし、卸売業者や小売業者などの仲介業者がいなかったら、晩御飯にカレーを食べたいと思ったら、まず、野菜を買うために農家へ行き、鶏肉を買いに養鶏場へ行き、カレールーを買いにインドまで行く必要があります。
卸売業者や小売業者という仲介業者がいるからこそ、スーパーやコンビニで簡単にカレーの材料を買うことができるのです。
つまり、小売業者や卸売業者が行う転売行為は、商品の流通を効率化するという付加価値を生み出す「良い転売行為」なのです。
したがって、副業として転売ビジネスをしたいという方も付加価値のある「良い転売行為」を行えば何も問題ありません。
どのような転売行為が付加価値のある「良い転売行為」なのか、具体例を挙げます。
小売業や卸売業
上述の通り、小売業・卸売業はもっとも古典的でシンプルな転売行為であり、流通の効率化という付加価値を生み出す代表的な「良い転売行為」です。
不用品の転売
家庭用に自分で使っていた物品が不要になった場合に、まだ使えるのに廃棄してしまったら社会的にも損失となります。
不用品を転売する行為は、それを必要としている人の元に届けることによってリサイクルされるという点で付加価値を生み出しているため、「良い転売行為」です。
リサイクルショップで仕入れた中古品のネット販売
リサイクルショップに中古品を買いに行くためには、お店が開いている時間にそのお店がある場所に行かないといけないという時間的・物理的な制約を伴います。
しかし、中古品を買いたいと思っている人の代わりにリサイクルショップで中古品を仕入れてネット上で販売すれば、いつでもどこでも買えるようになります。
したがって、リサイクルショップで仕入れた中古品のネット販売は時間的・物理的な制約を取り払うという点で付加価値を生み出しており、流通の効率化に資する「良い転売行為」です。
海外から輸入した商品のネット販売
海外から商品を仕入れるためには、輸入手続きに関する専門的な知識や海外の仕入先と取引をするための語学力が必要となります。
海外から輸入した商品のネット販売は、一般の人ではなかなか買えないような海外の商品を簡単に購入できる場を提供するという点で付加価値を生み出しているため、流通の効率化に資する「良い転売行為」です。
【凶悪度:小】付加価値のない転売行為(違法性はないが倫理的に良くない転売)
明らかに何の付加価値も生み出しておらず、本来なら生産者の手元に入るべきお金を横取りするような転売行為は「悪い転売行為」です。
転売を禁止する販売規約がなかったり、古物営業法や迷惑防止条例などの法律に違反しなければ処分を受けることはありませんが、世間から後ろ指さされずに真っ当なビジネスをしたいのであれば慎むべき行為です。
希少品・限定品の高額転売
ライブチケットや生産が追いつかない人気商品のような数に限りがある商品や、期間限定で販売される記念品のような希少価値の高いものを高額で転売する行為は、何の付加価値も生み出しておらず生産者に対して機会損失を与えることとなる「悪い転売行為」です。
この点についての詳しい説明は、以前投稿したライブチケットの高額転売問題の記事をご参照ください。
僕も去年の夏に発売されたスプラトゥーン2をやるためにニンテンドースイッチを買いたかったのですが、超人気で正規ルートで買えなかったため、泣く泣く転売ヤーから買ってしまった経験があります。
明らかに転売目的としか思えない出品が大量にあって本当に腹が立ったので、腹いせにその出品者の評価は最低ランクの星1をつけておきました☆
転売目的で買い占めた商品の転売
発売日の早朝から並んで他の人が買えないように買い占めたり、1人1個までという購入制限のある商品をバイトを雇って複数買い占めて転売する行為は、何の付加価値も生み出していないどころか、商品の流通性を悪化させる「悪い転売行為」です。
【凶悪度:中】違法ではないが規約違反となる転売行為
販売元の販売規約や通販サイトの利用規約に違反する転売行為は当然「悪い転売行為」です。
法律違反ではないので罰則は受けませんが、販売元や通販サイトから何かしらのペナルティーを受けることになります。
販売元の販売規約に違反する転売行為
最近のライブチケットには販売規約に転売禁止と明記されるものが多くなりました。
規約に違反して転売行為を行った場合、その転売したチケットは無効となったり、アカウントが停止されて二度とチケットを買えなくなったり、ファンクラブなどを強制退会させられるおそれがあります。
通販サイトの利用規約に違反する転売行為
注文を受けた後でその商品を仕入れて販売する「無在庫転売」や、その通販サイト内で購入した商品を同じサイト内で転売する「サイト内転売」や、利用規約によって出品が禁止されている商品の転売など、通販サイトの利用規約に違反する行為が行われた場合にはアカウント停止処分などのペナルティーが課されることがあります。
【凶悪度:大】違法な転売行為(犯罪行為)
法律や条例に違反する転売行為はもちろん「悪い転売行為」であり、犯罪なので逮捕される可能性もあります。
以下のような行為は違法になるため、絶対にしないようにしましょう。
古物営業法違反となる転売行為
営利目的で継続的に転売行為を行うためには、古物商許可証が必要となります。
許可を得ずに転売を繰り返すと古物営業法違反となるおそれがります。
副業で継続的に利益を上げたいと思っている方は許可を受けるようにしましょう。
迷惑防止条例違反となる転売行為
転売目的で買ったチケット類を公衆の場で転売するいわゆる「ダフ屋行為」はほとんどの自治体の迷惑防止条例で禁止されています。
著作権を侵害する転売行為
デジタルコンテンツを違法にコピーして作成した「海賊版」を販売する行為は著作権の侵害に当たります。
酒税法違反となる転売行為
これは意外と知らない人が多いのですが、お酒を反復継続的に転売する場合ためには酒税法の規定に基づく酒類販売業免許が必要となります。
許可を受けずに定期的にお酒を仕入れて転売している場合には、酒税法違反となり脱税行為となってしまう可能性があります。
盗品やニセモノの転売
これは言うまでもないとないと思いますが、盗んできたものを売ったり、ビニールで作ったヘロヘロのカバンをシャネルのバッグですと偽って売る行為は犯罪です。絶対にやめましょう。