2017年末頃から、VTuberと呼ばれる新しく登場したバーチャルYouTuberの人気が爆発的に上昇しています。
かつてはVTuberの動画配信に使われる3Dキャラクターを制作するためには高度な3Dモデリングの技術が必要でしたが、今ではスマホやPCで簡単にVTuberになれるソフトもたくさんあり、今年の7月末にはpixivから3Dモデルを簡単に作成できる無料ソフト『VRoidStudio』のリリースが予定されているため、今後は誰でも簡単にVTuberとして動画を配信できるようになりそうです。
なお、『VRoidStudio』の詳細については、下記の記事をご参照ください。
今回は、これからVTuberとして動画配信をしてみたいと思っている人向けに、VTuberのメリットとデメリットについてご紹介したいと思います。
目次
バーチャルYouTuber(VTuber)とは
バーチャルYouTuber(VTuber)とは、生身の人間が動画に写って配信するのではなく、キャラクターのアバターを利用して自身の分身として、もしくは全く別の存在になりきって動画を配信する動画投稿者のことを言います。
バーチャルYouTuber(VTuber)の中でも特に有名なのは「キズナアイ」で、2016年11月に「世界初のバーチャルYouTuber」として動画を投稿したパイオニア的存在として知られています。2018年7月現在のYouTubeのチャンネル登録者数はなんと約200万人もいます。
2018年7月現在、すでに3,000名を超えるバーチャルYouTuber(VTuber)がネット上で活躍しており、今後その数はもっと増えると思われます。
VTuberとして動画配信をするメリット
匿名でYouTuberになれる
YouTubeで有名になりたいけど、学校や会社の人にバレたくないという人にVTuberはオススメです。
自分の代わりにキャラクターが動画に映るので、身バレせずに動画を配信することができます。
容姿に自信がなくてもアイドルなどを演じられる
YouTubeの動画一覧を見ていて、明らかに更年期のババアが17歳のアイドルを自称してフリフリのミニスカートで踊っている動画を見つけたらあなたならどうしますか?
僕なら速攻でスパム報告をして、吐き気止めの薬を飲みに行きます。
アイドルやモデルとして人気を集めるためには、容姿が何よりも重要となります。
ネットアイドルとして動画を配信したいけど容姿にあまり自信がないというような方でも、VTuberならアイドルキャラとして動画を配信することができます。
自由にキャラ設定ができる
架空のキャラクターを使って動画を配信するため、キャラクターの設定を自由に決めることができます。
もし動画配信者の中身が42歳無職体重125kgバーコードハゲのおっさんだったとしても、バーチャル上の設定では16歳女子高生体重41kg黒髪ロングストレートの清純派アイドルとして動画を配信することができます。
現実ではできないこともできる
VTuberなら現実世界ではできないようなことでも何でもできます。
動物と喋ったり空中に浮いたりといった現実世界では絶対にできないようなことができるのもVTuberの強みのひとつです。
VTuberとして動画配信をするデメリット
動画の制作に手間と時間がかかる
いくらスマホやPCで簡単にVTuber動画を作れるようになったとは言っても、生身の人間を撮影した動画の編集と比べたらどうしても手間がかかってしまいます。
どれくらい凝った動画を作るかや、慣れの問題もありますが、VTuberの方がリアルの動画編集より動画制作には手間と時間がかかると思っておいた方がいいでしょう。
キャラクターに合った声をあてる必要がある
動画をバーチャルで作ったら、今度はキャラクターのイメージに合わせた喋り声を用意する必要があります。
動画配信者がキャラクターのイメージに合った声を出せるなら問題ありませんが、動画配信者とキャラクターの性別が異なるような場合には、イメージに合った声を出せる人に声優をお願いするか、音声合成ソフトなどでボイスを別途用意する必要があります。
もし16歳のキャピキャピな女の子の設定のキャラクターの喋り声が麒麟の川島のような重低音ボイスだったら尋常でない違和感が生じてしまいます。(それはそれで面白いかもしれませんが・・・)
リアリティーに欠ける
バーチャルなので当たり前ですが、リアリティーに欠ける内容になってしまいます。
例えば、どこかに旅行に行ったときのレポートや大食いチャレンジなど、リアルでやらないと面白くないような企画はVTuberでは配信しづらいかと思います。