geralt / Pixabay

前回の記事『個人クリエイターにとって「マーケティング」は作品制作よりも大事』では、創作活動においてマーケティングがいかに重要かをご説明しました。

 

マーケティング活動では、下記のような4段階のプロセスによって、成果を出すための試行錯誤を繰り返します。

4段階のマーケティングプロセス
① 市場調査
② ターゲットの選定
③ 広告宣伝
④ 検証・分析

より良い作品を作りファンに効率的に作品を届けるためには、上記のプロセスを経て問題点を見つけ出し、解決していくことが重要になります。

「頑張ってんのに全然売れねえ…」とヘコんでるそこのあなた、この4段階のプロセスを一度見直してみましょう。

今回は、①市場調査、②ターゲットの選定、③広告宣伝、④検証・分析の4段階のマーケティングプロセスについてご説明します。

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① 市場調査

今自分が作っているもの、または作りたいと思っているものについて、どれくらいのニーズがあるか、競合するライバルはどれくらいいるかを調査します。

例えば、小学生向けに盆栽の楽しみ方をレクチャーする本を出版しようと思っても需要はほぼ皆無なので、考え直したほうがいいでしょう。

また、LINEクリエイターズスタンプのように競合が多すぎて飽和状態となっている市場に参入するためにはよほどのアイディアや画力がないと勝ち残れないため、作り出す前に入念に調査することも重要です。

 

② ターゲットの選定

商品や作品のファンになってくれそうな人の趣向・年齢層・業種などの特徴を分析してターゲットを選定します。

例えば、婚活女子を応援するメルマガを配信したいと思っているなら、20〜30代の未婚女性をターゲットとして選定します。

さらに、ターゲットを決めたら、「仕事一筋で恋愛には疎かったが貯金はそこそこある30歳商社勤務キャリアウーマン」とか「大学卒業後腰掛けでOLをやっているが早く結婚して専業主婦になりたい24歳銀行員」という感じで、そのターゲットの特徴をかなり具体的にイメージしてみましょう。

このようにターゲットの特徴を具体的にイメージすることで、どんな商品や作品がニーズがあるかが見えてきます。

 

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③ 広告宣伝

②で選定したターゲットがいつどこにいるか(どんなSNSやサイトを利用しているか、どんなイベントに参加しているか)を分析して、適切なターゲットに情報を発信して広告宣伝します。

例えば、先ほどの例のように20〜30代婚活女子をターゲットに選定した場合、「きっと美容やエステにも興味がありそうだな」と連想できるため、美容院の予約アプリに広告を出稿しようという感じで道筋が見えてきます。

他にも、過労死寸前の社畜を対象にホワイト企業への転職を進めるブログを書いている人は、「会社爆発しろ」とか「ハゲデブ上司タヒね」などと愚痴をこぼしまくってるTwitterアカウントを見つけて相互フォローになって、通勤ラッシュ時や帰宅後の時間を狙って宣伝をすると効果的です。(FacebookやInstagramは実名なので愚痴を書けないためNG)

また、ロックバンドを組んでいるミュージシャンならば、ロック好きが多く集まるライブハウスにフライヤーを置いたり、他の人気なバンドのライブが終わった後に会場から出てくる観客にチラシを手渡しするのも効果的な宣伝方法です。

 

④ 検証・分析

マーケティング活動を行う前後を比較して、結果を検証・分析します。

もし思うように成果が出なかった場合は、上記①〜③を振り返って、何が足りなかったのかを検証します。

①市場調査の段階で失敗していた場合は、ニーズがないものを作っていたり、競合するライバルよりも魅力に欠けていたことになるので、その分野から撤退するか、腕を磨いて競合するライバルより差別化された魅力的な作品を作るための努力が必要です。

②ターゲットの選定で失敗していた場合は、SNS等でファン層の特徴を再度分析する必要があります。

③広告宣伝で失敗した場合は、選定したターゲットに上手く情報が行き届いていなかったことになるため、広告宣伝のツールや方法を見直す(TwitterからInstagramに変える・投稿だけでなくダイレクトメッセージを送るなど)必要があります。

 


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